最近地震が多くて怖くて…防災グッズってどんなものを揃えれば良いのかしら?
2度の震災の経験から、本当に必要な防災グッズを紹介しますね。
防災グッズを必要とするのは、『災害にあって家から避難する時』です。
防災グッズのリストを紹介するサイトはたくさんありますが、「いつ必要か」がぬけていることが多いです。
- 小学校2年生の時に阪神淡路大震災を経験
- 社会人1年目で東日本大震災を経験
2度の震災経験をもとに、本当に必要な防災グッズを
- 全世帯に共通して必要なもの
- 女性に必要なもの
- 子どもがいる世帯向け
- 高齢者世帯向け
- ペットがいる世帯向け
の5つに分けて解説します。
一番最後に、それぞれのリストをダウンロードできるようにしているので、準備をする際の参考にしてください。
てっとり早くリストだけ欲しい方は、まとめのみご覧ください。
各防災グッズの必要性や準備する際のポイントも説いています。
ただ揃えるのではなく、必要性を理解する事が災害時の行動に繋がります。
解説を読んだ上で、ご自身に必要かどうかを判断して準備を始めましょう。
防災グッズには、
外出中の被災を想定した『防災ポーチ』
自宅から避難する際に必要な『持ち出し用防災グッズ』
被災後の自宅避難時に必要な『備蓄品』
に分けて準備することが必要です。
ここでは、2つ目の『持ち出し用防災グッズ』についてご紹介します。
準備できていないものがあれば、必ずチェックしてください!
\手軽に備えたいなら防災セットがおすすめ/
持ち出し用防災グッズを準備する前に考える事
想像してください。
防災グッズを持ち出すということは、家から離れて避難指定場所に向かうということです。
そのような場所には、必ず防災備蓄があります。阪神淡路大震災の経験を元に、各自治体に義務付けられています。
避難所には初動対応用の備蓄品として、食料や飲料水の他、生活必需品(アルミ毛布やトイレキット等)が配備されています。
他にも、拠点備蓄倉庫・分散備蓄倉庫においても食料・飲料水や資器材が配備されており、避難者数などに応じて各避難所に搬送します。
なので、持ち出し用防災グッズを準備する際には、下記2点を念頭において準備してください。
- 避難所で手に入りにくい物を優先
- 長期間の避難所生活を想定して準備
何も考えずに準備を始めると、重くなりすぎて避難が遅れてしまう可能性があります。
本当に必要な防災グッズとは|全世帯共通
ここから紹介するリストは、2度の震災経験をもとに、家から避難することを想定して作成したリストです。
「なぜ必要なのか」「選ぶ基準」を添えているので、ご自身の生活と照らし合わせてご準備ください。
生命維持のために必ず必要なもの
防災グッズを準備しようと考える方には当然のものばかりだと思います。
ここでは、それぞれの必要数や準備する際の注意点などを解説します。
保存水
普通のミネラルウォーターじゃダメなの?
ふつうの水は賞味期限が短いので、防災グッズとしてはコスパが悪いんです。
市販されているミネラルウォーターだと、賞味期限が半年~1年半です。
一方で保存水だと、5年~15年保存が可能。
そのため、毎年入れ替える必要がなくコスパが圧倒的に高くなります。
また、避難所には必ず保存水が備蓄されているので、持ち出し用としては1人につき500mlのペットボトル2本が最適です。
災害時の避難を優先するためにも、荷物は重くしすぎないよう注意しましょう。
- 一人につき500mlのペットボトル2本が最適
- ミネラルウォーターより殺菌力が高く長期保存が可能
非常食・保存食
非常食って、食欲出なさそうよね…
ご自身で実際に食べてみてから準備すると良いですね。
東日本大震災の時に、『尾西の五目ごはん』を食べました。
水を注ぐだけでごはんが出来上がり、味も普通においしかったです。
持ち出し用としては、『主食を2~3食分+おやつ』を準備できれば十分です。
避難所にさえ辿り着ければ、防災備蓄品からの配給があるからです。
各自治体では、3~5日分の備蓄品を各避難指定場所に保持しています。
また3日以内に補給ができる体制も整えているので、個人で準備するのは災害当日分で十分です。
一方で、自治体の備蓄品におやつは含まれません。
被災時には大きなストレスを抱えます。緩和するためにも、アメやこんぺいとう等の甘い物も準備しておきましょう。
- 非常食は主食2~3食分+おやつ
- 甘い物も準備する
≫ おやつに最適な井村屋「えいようかん」のレビューはこちら(外部サイト)
常備薬
常備薬を防災セットに入れるのは難しくない?
そうですね。なので保管場所を考えましょう。
アレルギーやぜんそく、高血圧など、常用していないと生命に関わる薬がある場合、避難時に持ち出さなければなりません。
阪神淡路大震災の時、常備薬を取りに自宅に帰った際に家が倒壊して2次災害にあう方が後を絶ちませんでした。
しかし、常用している薬を長期間防災セットに入れておくわけにはいきません。
そこで、常日頃から常備薬の保管場所を考えてほしいのです。
- 災害時に家の外からでも取り出せるよう、小窓の近くにぶら下げる
- 避難時に持ち出しやすいよう玄関のすぐそばに置く
特に高齢者の場合、他の方にお願いすることもあるため、誰にでもわかるよう、戸棚にしまわず壁にぶら下げておきましょう。
- 災害時を想定して、常備薬の保管場所を考える
避難時に必要なもの
ここでは持ち出し用として事前に準備しておける防災グッズの紹介なので、避難時に身につけるもの(冬場のコートなど)は省いて紹介します。
ホイッスル
ホイッスルはいつ使うの?
避難時に2次災害に巻き込まれる可能性も考えなければなりません。
ホイッスルは、災害で孤立してしまった時、最小の体力でより遠くまで助けを求める為に必要です。
そのため、『常時持ち歩く防災グッズ』と『持ち出し用防災グッズ』の両方に準備します。
200~300円で買えるものなので、人数分準備しましょう。
防災リュックの外ポケットに入れておき、必ず首からぶら下げて避難しましょう。
- 災害で孤立した時、最小の体力で助けをよぶ為に必要
- 人数分、リュックの外ポケットに入れる
ヘッドライト
ふつうの懐中電灯じゃダメなの?
ヘッドライトは両手がふさがらないのでオススメです。
避難が必要なほどの災害が起きたときは、特に足元が悪いため、両手をふさいではいけません。
なので、避難時には自分の目線の先を照らせて手で持つ必要のないヘッドライトがベストです。
ただ、女性だと髪の毛で滑ってうまくヘッドバンドが止まらない可能性があるので、その場合は
- 髪の毛を結んでヘッドバンドをつける
- ニット帽の上からつける
ようにすると滑らずつけることができます。
- 懐中電灯よりヘッドライト
- 女性はバンドズレ防止策を講じる必要あり
ヘルメット
防災頭巾じゃなくてヘルメットなの?
頭の保護を目的にしているので、保護効果の高いヘルメットを選びましょう。
小学校などでは防災頭巾を準備しますが、「ないよりはマシ」レベルです。
頭上からの落下物や転んだ時に頭を保護するためには、強度が全くたりません。
もし子ども用自転車などで使うヘルメットがあれば、それを使いましょう。
今では折り畳み式のヘルメットもあり、コンパクト収納ができるので、保管がしやすい商品が多いです。
避難時に頭を守るためにも、強度のあるヘルメットを選びましょう。
- 防災頭巾ではなく強度のあるヘルメットを選ぶ
- 子どもは自転車用ヘルメットでOK
- 収納に便利な折り畳み式ヘルメットもある
軍手
軍手っているかしら?
瓦礫を素手で触ってケガをしたことがあります。
災害時はあちこちにガラス片が飛び散っています。
ちょっとのケガでも、そこから最近が入り重症化してしまった時、すぐに十分な手当てを受けられない可能性があります。
そのため、何か外の物に触れる時は必ず軍手をはめることが前提となります。
特に小さな子どもは好奇心が強く、何でも手に取って確かめようとしてしまうため、子ども用(100円均一にもあります)も忘れず準備しておきましょう。
- 災害時は外の物を素手で触らない
- 子どもがいる場合は子ども用軍手も必ず準備する(100円均一のものでOK)
長靴
履きなれたスニーカーじゃダメなの?
瓦礫の上を通る際に足首をケガすることがあります。
ここは意見が分かれるところだと思いますが、避難が必要なほどの大災害の時には、路面上に大きな破損物が転がっていることが多いです。
避難時には履きなれたスニーカーの方が早く避難ができて良いという方もいますが、瓦礫の上を歩く際に足首をケガすることが往々にして起こります。
阪神淡路大震災では建物の倒壊がひどく、瓦礫片が多く散乱していました。
先にも述べましたが、災害時のケガは、どんなに小さなものでも手当てが行き届かないことによって重症化する可能性があります。
そのため、靴底も厚く足の太ももあたりまで保護できる長靴を推奨します。
ただし、通常の長靴はNGです。
靴の口をギュッとしぼめて水の侵入を防げるものを選びましょう。
水害の際には長靴に水が入って足をとられてしまう危険性があります。
通常の長靴しかない場合は、大雨でもスニーカーを選んでください。
- 瓦礫から足を保護するには長靴が良い
- 靴の口をしぼめて水の侵入を防げるタイプを選ぶ
- 通常の長靴しかない場合は、スニーカーで避難する
情報収集のために必要なもの
スマートフォン
スマホは必ず持っているから大丈夫!
自宅にいる時など、災害時に探す手間がないよう置き場所は必ず決めておきましょう。
スマートフォンは、通信手段さえ途絶えていなければ、
- 緊急連絡
- 懐中電灯代わりに
- 防災情報を得る
- リラックスツールに利用
など、1台で何役もこなせしてくれます。
「言われなくてもスマホは持ち出すよ」と考えている方も、自宅にいる際に「あれ?携帯どこに置いたっけ?」という経験があるハズです。
災害時は早く避難することが求められるため、探している余裕はありません。
そうならない為にも、普段から家の中で携帯電話の置き場所をしっかり決めておくことが大切です。
- スマホは1台で何役にもなる
- 災害時に慌てないためにも、平常時から家の中での携帯電話の置き場所を決めておく
手回し充電ラジオ
手回し充電ラジオって何?
その名の通り手で回せば充電して使えるラジオですが、多機能なものが多いです。
災害時に『情報』を得られないと、次の行動が決められませんよね。
「スマホで十分」と思う方もいるかもしれませんが、近くに基地局がなかったり、回線に乱れが出てうまく利用できない可能性があります。
そんな時のためにも、防災ラジオを準備しておきましょう。
多くの防災ラジオには
- ラジオ
- 懐中電灯
- モバイルバッテリー
- サイレン
の機能が備わっています。
防災ラジオを選ぶ際には、「本体に充電できるかどうか」という点を見極めて選んでください。
- スマホで情報が得られない可能性がある
- 多機能型の防災ラジオが主流
- 防災ラジオは本体充電型を選ぶ
モバイルバッテリー
普通の充電器じゃダメなの?
避難先では電源トラブルが多く発生するため、自分で充電できるよう準備しましょう。
阪神淡路大震災では、全地区で電気が復旧するまでに6日間、東日本大震災では3日で80%、8日で94%の復旧にとどまりました。
復旧後も、避難所では携帯を充電するために長蛇の列となります。
避難所では個人の持ち物は完全に自己管理となるため、充電中もその場を離れるわけにはいきません。
そのため、光充電式のモバイルバッテリーがあると安心です。
最近のモバイルバッテリーは、コンパクトかつ軽量で、ライトつきのものが多いので、持ち出し用防災グッズには欠かせません。
- 災害後の停電の復旧には1週間程度かかる
- 避難所での電源トラブルを避けるために個人で準備しよう
- 光充電式であれば繰り返し利用可能
衛生管理のために必要なもの
マスク
マスクが必要なのはわかるわ♪
感染症を防ぐためにもマスクは必要ですね。
避難所では多くの人が密集して生活をするため、感染症を予防するためにもマスクは必須です。
また、避難時にも塵や埃がまい、空気が汚れている可能性が高いです。
外ポケットのすぐ取り出しやすい所に人数分のマスクをジップロックに入れて保管しましょう。
また、リュックの中には一人につき10枚を目安にマスクを用意しておくと良いです。
- 避難時もマスクをつける
- マスクは集団生活での感染症予防になる
- 使い捨てマスクを1人10枚用意する
歯磨きシート
普通の歯ブラシじゃダメなの?
災害時には水が大変貴重なため、水を使わなくて良い歯磨きシートがおすすめです。
阪神淡路大震災では、上水道が復旧するまでに90日、東日本大震災では30日かかりました。
給水車は来るものの、必要最低限の供給しかありません。
そんな中でも口内エチケットを保つためには、防災時には水を使わない歯磨きシートが推奨されています。
ただ、歯磨き後のスッキリ感はないので、爽快感がほしい方はマウスウォッシュもあると良いでしょう。
- 災害時は上水道の復旧に時間がかかる
- 貴重な水を使わないために災害時は歯磨きシートを使う
- 爽快感がほしい人はマウスウォッシュも検討すると良い
簡易トイレ
トイレ以外で用を足すだなんて考えられない!
気持ちは私もすごくわかります。
阪神淡路大震災では、下水道復旧に93日、東日本大震災では30日程かかりました。
では、その間のトイレはどうしていたのか。
私は阪神淡路大震災の時はマンションの前まで給水車が来てくれたので、水を浴槽に溜めておき、おしっこだけは普通にトイレで済ませ、1日に1回浴槽のお水を使ってバケツで流す作業をしていました。
しかし、避難所生活ではそんな水は使えません。
ましてや下水管が破損していた場合は、自宅でもそのような対応は不可能です。
公共の仮設トイレの設置にも時間がかかり、設置後も水が使えないので汚物であふれかえることが多いのです。
それでもトイレは長蛇の列をなす為、小さい子どもは我慢ができない事もしばしば。
そのため、簡易トイレの準備は水や食料と同じくらい大切なものになります。
便器に設置して使えるものもありますが、避難所での衛生状態を考えると、簡易組み立て式のものを用意しましょう。
1人1日5回として、最低3日分は用意したいところです。
もし防災バックに余裕があるようであれば、優先的に追加してください。
- 被災地でのトイレ事情は劣悪
- 仮設トイレの設置も遅く長蛇の列をなす
- 衛生上も個人で簡易トイレの準備が必要
- 最低1日5回×3日分用意する
- 防災バックに余裕があれば優先的に追加する
お湯なしシャンプー
災害時にシャンプーとか考えてる場合じゃないのでは?
避難所生活が長くなると、夏場は特に頭が痒くてストレスなんです。
繰り返しますが、災害時の水は大変貴重です。
生命を守る為にも飲料水が優先され、お風呂などは二の次です。
ただ、不清潔にしていると、かゆみや腫れ、ストレスの原因にもなります。
そこで、水を使わずに清潔な状態を保てるシャンプーが注目を浴びています。
大手資生堂からも500円程度で発売されているので、1本持ち出せると重宝します。
- 避難所で水は飲料水が優先され生活用水までまわらない
- 頭を清潔に保つために水を使わないで済むシャンプーが必要
- 資生堂からも500円程度で発売されている
圧縮タオル
タオルが必要なのはわかるけど、かさばるわよね?
圧縮タオルならコンパクトに複数枚準備できますよ。
圧縮タオルってご存知ですか?
子どもの手のひらサイズにぎゅーっと圧縮されたタオルで、少量の水をたらせば、通常のフェイスタオルサイズに変化します。
雨に打たれたり水をこぼした際にタオルは必須ですが、普段使うものだとかさばってしまい、他の防災グッズが入らなくなってしまいます。
そのため、持ち出し用防災グッズとしては、圧縮タオルがおすすめです。
とても小さくコンパクトなものなので、1家族に10個程度あると良いでしょう。
- 子どもの手のひらサイズに圧縮されたタオル
- 少量の水で通常のフェイスタオルサイズに早変わり
- 1家族10個を目安に準備する
身体ふきシート
これは入院生活でも使えるものですよね。
1人1パックあると良いですよ。
からだふきシートは、一度は使ったことがあるのではないでしょうか。
災害時には断水が続き、長期間お風呂に入れない可能性が高いです。
そんな中でも身体を清潔に保ち、ストレスを緩和するためにも、普段使いなれたからだふきシートを用意しましょう。
1人1パックあると良いです。
避難所では集団生活となるため、匂いの強い物は避け、無香料のものを選ぶことが望ましいです。
- からだふきシートは1人1パック
- なるべく無香料のものを選ぶ
除菌シート
手洗い用なら除菌ジェルの方が良くない?
除菌ジェルでも良いですが、シートだと手洗い以外にも使えて便利です。
集団生活での衛生管理は非常に難しいです。
手洗い用の水もままならない中で衛生状態を守るためにも、除菌シートが重宝します。
シートであれば手洗いの代わりだけでなく、食事に使うスプーンや、配給品についても除菌をした上で利用ができるので安心です。
- 除菌ジェルより除菌シートの方が用途が広い
爪切りばさみ
普通の爪切りじゃないの?
我が家はPigeonのベビー用の爪切りばさみを備えています。
避難生活も長くなると、つめも伸びてきますよね。
つめの中には雑菌がたまりやすく、つめが伸びている状態でいるのは不衛生です。
そのために爪切りが必要なのですが、防災用には『ベビー用の爪切りばさみ』がおすすめです。
先がまるくなっているので安全ですし、ちょっとしたものであれば普通のはさみとしても使えます。
- つめの中には雑菌がたまりやすい
- 爪切りばさみであれば、爪以外のものにも転用可能
避難先の生活で必要なもの
めがね
めがねが必要な人は常に身につけてるでしょ?
普段コンタクトレンズを利用している人は忘れがちなんです。
災害はいつやってくるかわかりません。
就寝中に眼鏡をつけている人はいないでしょうし、普段コンタクトレンズをつけている人は眼鏡を持ち歩いていないでしょう。
一方で、目が悪い人は眼鏡がないと生活に大きな支障をきたします。
今では安いものだと5,000円程度で眼鏡を作れますし、過去に使っていて度が合わなくなったものでも構わないので、防災グッズとして1つ用意しておくべきです。
ちなみにコンタクトレンズは防災グッズには不向きです。
手を綺麗に洗える環境にない可能性が高いため、災害時は目に直接入れるコンタクトレンズではなく、眼鏡を使用しましょう。
- 普段使いとは別に災害時用のめがねを用意する。
- コンタクトレンズは防災グッズには向かない
塩・しょうゆ
避難所で料理でもするの?
いいえ。避難所では調味料が大変貴重なため、薄味になりやすいんです。
避難所では、炊き出し用の食材管理がとても重要です。
ボランティアの方や避難所にいるママさん達の協力を得て、毎食あたたかいごはんが提供されます。
食材や調味料の支給は限られているため、管理者は計画的に数日分に分けて管理をしていますが、調味料は味付けをする人によって異なる為、足りなくなることが多々あるのです。
被災地であたたかい食事をいただけるだけで感謝すべきなのですが、それでも味気のない食事だと食欲も減退してしまいますよね。
なので、そんな時のためにも塩やしょうゆを少し持ち合わせていると良いですよ。
- 避難所での食材・調味料管理は難しく、薄味になりがち
- 食欲を損なわないためにも調味料があると重宝する
マルチビタミンサプリ
サプリなんて、普段飲まないけど?
被災地では野菜不足になりがちなんです。
防災用の非常食は主食が多いです。
避難所では限られた食材の中から食事を提供してくださるのですが、日持ちしない為に野菜不足になりやすいんです。
そのため、防災グッズに野菜ジュースを勧める方もいらっしゃいますが、荷物が重くなる上にかさばる為、私はおすすめしません。
場所を取らずに軽量で、まんべんなくビタミン補給するために、サプリメントを用意すると良いですよ。
避難生活の長期化を想定して、30日分あれば安心です。
- 避難所生活では野菜不足になりがち
- 野菜ジュースよりかさばらないビタミンサプリが最良
- 1人30日分あると安心
トイレットペーパー
普通のトイレットペーパーで良いの?
はい!中の芯をぬいて潰すとかさばらずに済みますよ。
トイレットペーパーは1家に1ロールあると良いでしょう。
ただし、そのままだとかさばる為、芯をぬいて押しつぶすと収納しやすくなります。
防災用のトイレットペーパーもありますが、普段使いのもので十分です。
家族の人数が多い場合は、1ロールで3倍長持ちする商品や芯なしロールを用意すると良いですね。
大災害時にはトイレにトイレットペーパーを流すことがない為、普通のティッシュペーパーでも代替えOKです。
- 1家に1ロール
- 人数が多い場合は1ロールの巻き数が多い物を用意する
- 普通のティシュペーパーでの代替えも可
黒いゴミ袋
黒いゴミ袋って何に使うの?
目隠しポンチョや下着入れなど、プライバシーを守るのに広く利用可能です。
個人的に絶対あると重宝すると感じているのが黒いゴミ袋です。
袋の底の部分に穴をあけて頭を通せば、トイレや着替えの時の目隠しポンチョとしても使えます。
避難所ではプライバシーを確保することが難しくストレスを感じる方が多いです。
下着や汚物だけでなく、自身の持ち物を隠すためにも黒のゴミ袋は重宝します。
防災グッズとして販売されている『目隠しポンチョ』は用途が限られてしまうため、あわせて黒のゴミ袋も用意すると良いですよ。
10枚入り1袋でOKです。
- 目隠しポンチョとしても使える
- 避難所生活でのプライバシー保護に役立つ
- 10枚入り1袋でOK
アルミブランケット
これは、冬の防寒対策てこと?
熱自体を遮断してくれるので、夏にも重宝しますよ。
アルミブランケットは、どの防災セットにも入っているグッズです。
熱を通しにくいため、防寒対策にも猛暑対策にも利用可能です。
また、とても大きく防水なため、雨対策にも使えます。
- 軽い
- 安い
- コンパクト
と3拍子そろった優れものなので、1人につき1つずつ準備しましょう。
- 防寒対策・猛暑対策・雨対策に使える
- 軽い!安い!コンパクト!
- 1人につき1つずつ揃える
レインコート
100円均一のものでも良いの?
100円均一のものは私も使いましたが、すぐに破れてしまう為おすすめしません。
説明するまでもなく雨対策に使いますが、100円均一のものは破損しやすいので防災グッズとしては不向きです。
避難生活がどれほどの期間になり、その間の使用回数もわからない為、ある程度頑丈なものを選びましょう。
また、避難時にもし雨が降っていた場合も、傘をさして避難してはいけません。
- 手がふさがる
- 視界が悪くなる
- 転んだ時や落下物により、傘の骨が突き刺さって大事故になりかねない
災害時の雨対策としては、傘ではなくレインコートを選びましょう。
- 100円均一のレインコートは選ばない
- 避難時は傘ではなくレインコートを使う
ランタン
キャンプで使うランタンで良いの?
ガソリン式でなくLEDランタンであればOKです。
キャンプ好きの人はガソリンランタンを使う方もいますが、防災グッズとしてはLEDランタンを備えましょう。
懐中電灯にペットボトルをかぶせて即席ランタンを作ることも可能ですが、床に置いておくのには不安定な上に明かりの調節が利かないので、ランタンがあると便利です。
キャンプ用品で有名なColeman(コールマン)の商品には、1つのランタンを分解して使える商品があります。
家族での避難生活を送る際には、個々でトイレに行くタイミングも異なる為、分解式のランタンがあると便利ですよ。
- 電池式のLEDランタンを選ぶ
- 1家に1台でOKだが、分解式のランタンがおすすめ
着替え
避難生活が長くなると、着替えもたくさんいるわよね。
下着は2日分、洋服は1日分でOKです。
着替えは避難生活の初期段階で、必ず不足するものです。
しかし、洋服はどうしてもかさばる為、避難時に濡れてしまった時の着替え用に1着と、下着を2日分用意すれば良いでしょう。
また、着替えは圧縮袋に入れておくと、コンパクトに収納できるだけでなく防水対策にも効果的です。
- 下着2日分と洋服1日分を用意する
- 圧縮袋にいれてコンパクト収納&防水対策
油性ペン
油性ペンなんて何に使うの?
避難所では持ち物トラブルを避けるためにも記名が必須です。
避難所生活で一番困るのが、実は対人トラブルなんです。
残念ながら、避難所での窃盗事件は多く報告があります。
また、悪意はなくても個人のスペースが限られているため、他の方の物を間違って使ってしまうこともあります。
配給される水や個人で持ち出したものを、他の人の物と混在させないためにも、全ての持ちものに記名が必要です。
- 持ち出し用グッズには全て記名をする
- 配給される水などにも記名をすることで対人トラブルを避ける
サランラップ
食べ残し用ってこと?
洗い物を減らす為やケガの応急処置やひもの代わりなど、使い方は多岐にわたります!
災害時にサランラップなんて必要?と思われるかもしれませんが、サランラップは意外と万能なんです。
- 食事の時にお皿に敷いて、洗い物を減らす
- 細くねじってひもの代用
- 割れたガラス窓の応急処置
- 体に巻けば保温効果も
- ケガをした時の止血に
- 紙がない時でも、伝言板代わりになる
他にも、捻挫や骨折をした時の固定具として使われたり、丸めてスポンジ代わりに使ったという声もあります。
- サランラップは多機能アイテム
レジャーシート
避難所って室内なんだし、レジャーシートなんて必要かしら?
皆土足で上がることが多いのと、個人スペースを明確にするためにもあると便利です。
避難所では落ち着いた段階で区画整理されていくため、個人スペースは決められていきます。
しかし、整備が始まるまでの数日間は、広い体育館などで生活をするわけですから、各個人の身を置くスペースを確保する必要があります。
もちろん、必要以上にスペースを独占してはいけません。周囲への配慮を欠くことなく常識の範囲内で利用しましょう。
家族で避難する場合には目印にもなりますので、持っていると安心です。
- 避難所での個人スペースを確保する
- 家族で避難する際の目印になる
エアーマット
こんなの、持ち出せるの?
防災用のエアーマットはとても軽量でコンパクトなんですよ。
避難所では、支援物資が届くまでの間、硬く冷たい床の上で過ごすことになります。
小学校の体育館などの場合は、体育の授業で使うマットレスが使えますが、数に限りがあり高齢者優先の為全員には回ってきません。
阪神淡路大震災の時は、1月の極寒の中、しかもパジャマ姿のまま避難した方も多く、冷たい床は体力を奪っていきました。
災害時に家の外での生活を想定し、エアーマットは必需品です。
1,500円程度のものなので、1人1つずつ用意しましょう。
- 堅く冷たい床の上での生活は体力を消耗しやすい
- 防災用エアーマットは軽量でコンパクト
- 1人1つずつ用意する
耳栓
え、耳栓?
集団生活の中では、周りの生活音が気になって眠れない方もいます。
避難所には、いろんな家族構成の方がいます。そしてその多くが「見知らぬ誰か」です。
自身のプライバシーも守り切れぬ中では、普段以上に神経過敏になりがちです。
周りの方の生活音がどうしても気になって眠れないという方も多くいらっしゃいます。
しっかり身体を休めるためにも、耳栓があると良いですよ。
- 避難所生活では神経過敏になりがち
- 周囲の生活音が気になって眠れなくなる人も
- しっかり身体を休めるためにも耳栓を用意しよう
アイマスク
じゃぁこれも睡眠用てことね!
そうですね。普段使っていない方でも、支援物資で配られると重宝したという方が多いんですよ。
睡眠時は真っ暗にしないと眠れない方も多いと思いますが、避難先によっては非常灯や月明かりで夜も明るい場合があります。
また、不安や周囲の物音から、夜眠れなくなる方もいらっしゃいます。
そんな時、アイマスクがあると、周囲の明かりを気にせず身体を休めることができます。
避難所生活を経験した方々からも、耳栓と並び、支援物資で配られた中でも重宝したという意見が多いものです。
- 避難所は夜も真っ暗でない所が多い
- 夜眠れなくなる人もいる
生活を立て直すために必要なもの
保険証のコピー
これは身分証明書ってことよね?
自分が自分であることを証明するのって、なかなか大変なんですよ。
地震や火事・津波などで家を失った方々が生活を立て直す際に特に困るのが「自分が自分であることを証明すること」です。
もちろん、災害復興時には特例があり、何も保持していない人への配慮がなされます。
ただし、手続きがとても多く、自己を証明するのに1ヵ月以上要する人もいます。
よく、防災セットの中には『認印』をいれておくという方もいますが、現実的ではないですよね。
災害時には、保険証のコピーさえあれば、銀行で預金の引き出しが可能です。
長期間保存すると印字が消えてしまうこともあるため、100円均一にもあるラミネート加工を施すと良いですよ。
- 災害時は保険証のコピーで現金を引き出せる
- 防災セットに認印を入れるのは現実的ではない
- 劣化予防のために100円均一のラミネート加工を利用する
現金
現金っていくらあれば良いのかしら?
1人につき5,000円分を小銭で用意しましょう。
災害時には高い確率で電子マネーが使えません。
紙幣の補給も見込めないことから、5,000円札や10,000円札では購入を拒否されることがあります。
必ず現金は小銭で、1人5,000円を目安に用意しましょう。
我が家では、玄関の下駄箱の上に500円貯金箱を置いています。
現在2万円分ほど貯まったので、家族4人でちょうど良い金額です。
災害時には貯金箱ごと持ち出すつもりです。
- 災害時に電子マネーは使えない
- 1人5,000円分を小銭で準備する
- 玄関先で500円貯金をすると防災にも繋がる
季節に応じて必要なもの
夏:虫よけスプレーとかゆみ止め薬
あー、これは盲点だったかも。
私O型だからか蚊に刺されやすいんですよね。
各自治体の防災備蓄品には虫よけになるものはないので、支援物資で届かなければ、個人で虫と格闘することになります。
特に体温の高い子どもは蚊に刺されやすいので、注意が必要です。
また、刺された時のために、かゆみ止め(ムヒなど)もあると良いですね。
- 虫よけスプレーは備蓄されていない
- かゆみ止め薬も一緒に入れておくと良い
冬:ヒートテックインナー
冬の防寒には欠かせないアイテムよね。
はい!薄手なので全身分用意しておきたいですね。
冷たく硬い床の上での生活は、座っているだけで体温を奪っていきます。
防寒用に「ホッカイロ」という方もいますが、全身温められるわけではない上に1回で終わってしまいます。
防災グッズには収納や重さも考えなければならないので、薄手で全身分揃えても場所をとらないヒートテックインナーを活用しましょう。
可能であれば、1人2着あると良いですが、他の物との兼ね合いで1着でもOKです。
衣類は必ずジップロックに入れて圧縮してから入れましょう。
- 1人1~2着、全身分用意する
- 圧縮袋に入れて収納
女性向け防災グッズ追加リスト
ここでは、女性は追加が必要な防災グッズを紹介します。
少し信じがたい話もありますが、避難所生活における注意点を踏まえて紹介します。
女性の方はリストだけでなく、必要な理由も読んで準備してください。
防犯ブザー
避難所で防犯ブザーがいるの?
大変残念ですが、避難所での性犯罪の報告もあるんです。
避難所では見知らぬ人と一緒に生活をしなければなりません。
同じ境遇の被災者が集まる中、大変残念なことに性犯罪の報告は少なくないんです。
犯罪の矛先は、若い女性に限った話ではありません。
暴行にあった50代の女性は、「年齢を考えると逆に隠したい」と被害届すら出しませんでした。
他の方も気づいているのに、気づかぬフリをしていた、という声もあります。
悲しい話ですが、現実に起こりうることです。
女性の方は年齢問わず、防犯ブザーを身につけるようにしてください!
- 避難所での性犯罪は少なくない
- 女性は年齢問わず防犯ブザーを身につけよう
生理用品
1週間分用意すべきかしら?
かさばるので、ナプキンは夜用2つと昼用3つでOKです。
阪神淡路大震災の時、生理用品の不足で困ったという女性の声が多く挙げられたことから、現在では各自治体の防災備蓄品に含まれるようになりました。
そのため、生理用ナプキンは避難所に着けばもらえます。
全て自分で用意したいという方は、1周期分用意しましょう。
ただし、ナプキンは意外とかさばるので、ジップロックに入れてなるべく空気を抜いた状態で保管しましょう。
なお、タンポンや布ライナー派の方は、避難所の防災備蓄品に含まれていない為、1周期分すべて個人で準備する必要があります。
- 生理用ナプキンは避難所でもらえる
- 夜用2つと昼用3つあれば安心
- タンポンや布ライナーは1周期分個人で準備
ブラ付きキャミソール
ブラジャーじゃなくて?
寝る時も身につけることになるので、締め付けのない方が良いですよ。
普段ブラ付きキャミソールを使っていない人でも、防災グッズとして用意しましょう。
着替え用に2着あると安心です。
カップ部分がかさばるので、極力ソフトで潰しのきくものを選びましょう。
- 集団生活中は24時間ブラを身につける必要がある
- 締め付けがないブラ付きキャミソールを選ぶ
- カップのやわらかいものを2着分用意する
スキンケア用品
化粧水とかってこと?
はい!特にメイク落としは忘れないでくださいね。
災害はいつ起こるかわかりません。
メイクをした状態で避難した場合、メイクをしたまま数日過ごすのは嫌ですよね。
肌荒れの原因にもなりますので、メイク落としは必ず用意しておきましょう。
災害時は水が大変貴重なため、シートタイプのものが良いです。
メイク落としも化粧水も乳液も、全てが一体型になったフェイシャルシートが売られているので、1つ忍ばせておけると良いですね。
- メイクをしたまま避難する可能性を考える
- メイク落とし+化粧水+乳液が含まれるフェイシャルシートを1パック用意する
子どもがいる家族向け防災グッズ追加リスト
『本当に必要な防災グッズリスト|全世帯共通』に加えて必要なものを紹介していきます。
特に、赤ちゃん(0歳児)がいるご家庭や未就学児のいるご家庭では、子どもを守るために必要なものが増えてきます。
必要に応じて、全世帯共通版に追加していくようにしてください。
赤ちゃん(0歳児)がいる場合の追加リスト
赤ちゃんがいるご家庭では、前述の防災グッズに加えて、マザーズバックを持って避難しましょう。
そのため、常日頃から外出後にマザーズバックに補充する必要があります。
「それはちょっと…」と思われるかもしれませんが、0歳の頃は数か月でオムツのサイズも必要な離乳食の種類も変わります。
赤ちゃん用の防災セットを別に作るよりはるかに効率的です。
赤ちゃんにはそれぞれ精神安定剤が違うと思いますので、必要に応じて追加するようにしてください。
- 赤ちゃんがいる家庭はマザーズバックを持ちだす
- 外出後必ず補充する習慣をつける
ミルク
避難所でもお湯って使えるの?
液体ミルクを持ち歩くと良いですよ。
明治の『ほほえみ』には、缶に入った液体ミルクがあります。
常温のまま保存ができ、そのまま哺乳瓶にうつして飲ませることができるので、通常の外出時にも重宝します。
紙パックのものもありますが、消費期限が缶の方が長いので、防災用に考えるのであれば缶で準備しましょう。
粉ミルクは避難所にも完備されているため、1日分で大丈夫です。
また、普段完全母乳で育児をされているママさんも、被災のストレスからおっぱいの出が悪くなる可能性があります。
もしもに備えて、たまには母乳を哺乳瓶であげる練習をしておくと良いですよ。
- 常温で使用できる缶入り液体ミルクを使う
- 避難所に粉ミルクはあるので1日分でOK
- 完母のママさんも母乳が出なくなる可能性に備えて
哺乳瓶
哺乳瓶は1本で良いかしら?
すぐに消毒できない可能性があるので、最低2本は必要です。
普段の外出時から、2本程度なら持ち歩きますよね。
避難所での災害備蓄品には粉ミルクはありますが、哺乳瓶はありません。
赤ちゃんによって乳首の好みが全く違いますものね。
Pigeon(ピジョン)から携帯に便利な顆粒タイプの哺乳瓶除菌剤も売られているので、あわせて持ち合わせていると安心ですよ。
- 哺乳瓶は2本持ち出す
- 避難所に哺乳瓶は備蓄されていない
- 顆粒タイプの哺乳瓶除菌剤があると安心
離乳食
離乳食は、普段から外出時には持ち歩いているわ♪
普段から食べなれたものを用意しましょう。
普段離乳食は完全に手作りだというママさんも、1度は市販の離乳食をあげてみてください。
うちの娘たちは選り好みなくどこのメーカー品でも美味しそうに食べていましたが、赤ちゃんによっては受け付けてくれない子もいるようです。
もしもに備えていくつか試しておくと良いですね。
こちらも持ちだす量としては1日分を目安にしてください。
瓶タイプのものよりパウチ型の方が、
- 軽い
- コンパクト
- ゴミの分別をしなくて良い
と3拍子そろっています。
- 赤ちゃんの好みの離乳食を用意する
- 1日分あればOK
- 瓶タイプよりパウチ型を選ぶ
ベビースプーン
これも離乳食と一緒に持ち歩いていますね。
さすがです☆大人用スプーンだと赤ちゃんの口には入りませんもんね。
避難所にベビー用スプーンはありません。
離乳食と一緒にベビースプーンを持ち歩くママさんは多いと思います。
普段市販の離乳食を使わないママさんは忘れがちなので、離乳食と一緒に揃えましょう。
- 避難所にベビースプーンはない
- 離乳食と一緒にいれておく
オムツ
オムツってどのくらい必要かしら?
1日分+αを目安に準備しましょう。
おむつは避難所に備蓄されています。
しかし、避難場所によっては足らなくて困るといった話をよく聞きます。
とはいえ、おむつもかさばってしまうため、最低1日分、荷物にスペースがあれば+αで用意するようにしましょう。
また、おむつはそのままバックに入れるのではなく、
- 1つずつ防臭袋にいれる
- 防臭袋に入れたおむつを数個ずつジップロックにいれる
という2段階を経て持ち出しましょう。
おむつを防臭袋に包んでおくと、使用後にその袋を使って廃棄ができます。
また、そのオムツをジップロックに入れておくことで、オムツをまとめて処分することも、他の用途で使うことも可能です。
- おむつは最低1日分、スペースがあれば+α準備する
- 1つずつ防臭袋につつみ、複数個ジップロックに入れて持ちだす
おしりふき
これもお出かけ時には必須ですもんね。
よく使うものですが、新品1つあればOKです。
おしりふきは、その名の通りトイレ後のおしりをケアする為だけでなく、手や顔の汚れを落とすのにも使いますよね。
赤ちゃんの頃だけでなく、幼児期に長く重宝されるものです。
新生児期は特にトイレの回数が多く、純粋におしりふきとして使うことが多いですが、新品が1つあれば3日はもつでしょう。
過去の大災害後も、災害後3日以内に支援物資が各避難所に届けられます。
避難所におしりふきは備蓄されていない所が多いですが、支援物資として数多く届けられています。
そのため、おしりふきは災害後3日を凌ぐために1パックでOKです。
- 新品1パックでOK
- 避難所に備蓄されていないが支援物資で届くことが多い
おくるみ
うちはあまりおくるみ使わなかったな…
おくるみは防寒・日よけだけでなく、授乳時の目隠しにも抱っこひもとしても使えますよ。
おくるみを普段から活用しているママさんならよくご存知だと思います。
おくるみは出産祝いでも人気が高く、生後間もない赤ちゃんが使うもののように思われがちですが、利用法は多岐にわたります。
- 防寒対策に
- 日よけ対策に
- 授乳ケープ代わりに
- ブランケットとして
大判ガーゼタイプのものが1枚あると、端を結んでベビースリング代わりに使うことも可能です。
自分で体温調節をまだできない赤ちゃんを守るのに、おくるみがあると重宝します。
- 大判のガーゼタイプがおすすめ
- 授乳ケープやスリングとしても使える
- おくるみは赤ちゃんの体温調節に使える
おもちゃ
おもちゃっていくつ用意するの?
普段からお出かけ時に持ち歩くものでOKですよ。
災害時にもマザーズバックの持ち出しを勧めました。
なので、普段から外出用のおもちゃを忍ばせていると思います。
もし、おもちゃは全てベビーカーにつけている、という方は、マザーズバックにも入れるようにしてください。
避難時にベビーカーは危険です。赤ちゃんは抱っこひもを使って極力おんぶで避難します。
そのため、マザーズバックに1~2個普段からおもちゃを入れておくと良いですね。
- 外出用のおもちゃをマザーズバックに1~2個入れておく
- 避難時にベビーカーは使わない
未就学児がいる場合の追加リスト
言葉を話し、一人で歩けるようになると、赤ちゃんとは違った観点でのケアが必要です。
特に避難所での1日は長く感じられ、行動範囲を制限された中での生活は、強いストレスが襲います。
子どもは大人以上に感受性が豊かで、精神的ストレスが今後の成長に大きく影響します。
小さなお子さんがいるご家庭では、特に子供のストレスを緩和できるものを可能な限り準備しましょう。
お菓子
普段食べているお菓子で良いの?
スナック菓子はやめましょうね。
はじめに『非常食』の項目でも書きましたが、甘い物があると精神的に落ち着きます。
特に小さな子どもがいる場合は、甘い物を多めに準備しましょう。
子どもは大人より早く糖を消費します。脳を動かすためにも、糖分の摂取は欠かせません。
お菓子にも長期保存に適したものがあります。
防災用のサクラドロップスやこんぺいとう、黒糖や羊羹など、少量で糖分を摂取できるものを選びましょう。
一般的にお菓子は賞味期限が長いのですが、プラスチック包装のものは長期間保存すると、周囲の匂いが移ったり変形することもあるので、注意が必要です。
- 子どもは大人以上に糖分を必要とする
- サクラドロップスには防災用がある
- 飴やこんぺいとう、黒糖や羊羹が良い
紙とペン
お絵描きができると良いのはわかるわ♪
3色ボールペンなどがあると、とても反応が良いですよ!
これは言うまでもなく時間つぶしの材料です。
ただ、小さい子どもの場合は、特に『絵』に精神状態が表れやすいと言われています。
普段描くような絵ではないものばかりを描いていたら、注意が必要です。
色鉛筆があるのに黒や茶色ばかりを使う、人の顔をぐちゃぐちゃに塗りつぶすなど、いつもと違うなと感じたら、避難所の監督者に伝えてサポートを受けてください。
避難所内に専門医がいる可能性もゼロではありません。
- 幼児は特に絵に精神状態が表れやすい
- 異変を感じたら、避難所の監督者に支援を仰ぐ
トランプ
トランプなんて何歳からできるのかしら?
大人と一緒なら2~3歳からできますよ。
トランプは、軽くてコンパクトなだけでなく、遊び方がたくさんあるので、避難所での遊びに最適です。
まだ2歳や3歳くらいでも、大人が一緒についてあげればゲームを楽しむ事ができます。
うちの下の娘は3歳で『神経衰弱』を、4歳で『大富豪』をできるようになりました。
- トランプ1つで多様な遊びができる
- 2~3歳の子どもでも大人と一緒ならできる
高齢者向け防災グッズ追加リスト
一言に高齢者と言っても、健康状態は様々なので、全ての方に十分なリストだとは言えません。
必ずご自身の今の生活と照らし合わせて過不足があればアレンジするようにしてください。
ここでは、
介護を必要としていない方を対象にご紹介していきます。
老眼鏡
家の中でもよくどこに置いたか忘れるんじゃ。
老眼鏡は通常眼鏡と同様、防災グッズとして1つ作っておきましょう。
日常生活の中でも、眼鏡や老眼鏡の置き場所がわからずアタフタすることがありますよね?
災害時は時に気が動転しているため、身につけていなければ探し出すことは困難です。
高齢者は特に、逃げ遅れる可能性が高いため、災害時は避難に専念できるよう防災グッズに老眼鏡も追加しておきましょう。
- 老眼鏡は通常使うものとは別に用意する
成人用オムツ
いくつくらい必要かの?
1日分あれば大丈夫ですよ。
成人用おむつは、避難所の防災備蓄品に含まれていることが多いです。
成人用のおむつは1つ1つが大きくかさばる為、1日分(5枚程度)あれば十分です。
1枚ずつ防臭袋に入れた上でジップロックに入れて用意しましょう。
成人用の場合はサイズが大きく変わることがないので、持ち出し用バックに入れておいてOKです。
普段使わない方も、極力準備してください。
避難所のトイレ環境が悪く、トイレの回数を減らしたいからと水分を控えてしまい、膀胱炎や高血圧などで倒れる高齢者が多くいらっしゃいます。
もちろん簡易トイレでも良いのですが、避難所生活で腰や足を痛めてしまうこともあるため、用意があると安心です。
- 1日分(5枚程度)でOK
- 1枚ずつ防臭袋に入れた上でジップロック保存
普段使わない方もあると安心
入れ歯洗浄シート
いつもは錠剤なんじゃが?
災害時は水が大変貴重なので、水を使わなくて済むシートタイプが良いですよ。
こちらは歯磨きと同じ理屈で、水を使わなくて済むシートタイプを準備しましょう。
錠剤のようにつけ置き時間もなくて済むので、便利ですよ。
私の祖父は、避難所では入れ歯を入れずに生活をしていました。
ただ、入れ歯を入れないと歯茎を傷めることにもなります。
入れ歯の洗浄が不十分だと、歯周病や虫歯の原因になりやすいため、水を使わずに清潔さを保てる洗浄シートを備えましょう。
- 水を使わなくて済むシートタイプを備える
うきわ
避難所で浮き輪なんて必要かのぉ?
エアーマットよりも高さが出る点を利用します。
これは自分のおじぃちゃんを見ていて、あったら良いなと思ったものです。
避難所での生活は、その多くを床に座って過ごします。
そのために『エアーマット』を必須品として紹介したのですが、高さが出ないのです。
高齢者はずっと椅子に座っていると、血の巡りが悪くなり、どんどん足がむくんできます。
浮き輪に足を乗せて腰より高くすることで血液の循環を促したり、輪に足首を通して左右に転がすことで、簡単な体操にもなります。
また、空気量を調節することでエアー枕としても使えるので、エアーマットと合わせて用意してください。
- 浮き輪で足のむくみ予防ができる
- エアー枕としても使える
ペットがいる家庭向け防災グッズ追加リスト
我が家には、ゴールデンレトリーバーとミニチュアダックスフンドが2匹います。
どちらも家の中で一緒に暮らし、家族同然だと思っています。
しかし、避難所で他の方々と同じように生活をする事が難しいことは、想像できるでしょう。
実際に、被災地で犬を飼っている方の多くが、車の中での生活を選ばれています。
しかし、災害が落ち着くまでの一時避難はあり得ることなので、持ち出し用として必要なものをご紹介します。
保存水
あれ?最初に1人500mlのボトルで2本て言わなかったっけ?
それは人の分なので、ペットがいる場合は追加で必要です。
避難所で配られる水は、基本的に人命を優先されます。
備蓄に余裕がない限りは、ペット用の水は飼い主が個人で用意しなければなりません。
そのため環境省では、ペット向けの災害備蓄品として、5日~7日分の水を用意するよう促しています。
>>参考:災害時におけるペットの救護対策ガイドライン
東日本大震災では、震災初期にはペット用の救援物資を運ぶ車両が緊急車両として認められず、ガソリン不足も加わり救援物資がすぐに届かなかったという報告もあります。
持ち出し用としても、2日~3日分は用意しておくと安心です。
- ペット用に2日~3日分の水を用意する
災害時にはペット用の救援物資はすぐに届かない
ペットフード
これもやっぱり2日~3日分必要なの?
その通りです!
前述した通り、災害時のペット向け支援は遅れる事が多いです。
そのため、ペットの食事は個人で準備しなければなりません。
保存水同様、2~3日分程度のペットフードを用意しましょう。
ただし、大型犬などで食事量が多く、持ち出しが困難な場合は、トランクルームを借りておくなどして、なるべく家の外にも備蓄しておいてください。
- 2~3日分のペットフードを用意する
- トランクルームを積極的に利用する
ペット用の食器
ペット用の食器って結構かさばるのよね。
折り畳み式のボウルがありますよ。
ペットとの外出が多いご家庭なら、すでにお持ちかもしれません。
キッチン用品でもよく見られる、シリコン製の折り畳みボウルがあれば、あまり場所をとらずに収納できるので防災グッズに最適です。
水飲み用と食事用の2つ用意しておきましょう。
- シリコン製の折り畳みボウルを備える
- 水飲み用と食事用の2つ準備する
首輪とリード
これはペットを飼っていればどのご家庭にもあるわよね。
避難時に忘れることもあるので、防災バックにも備えておいてください。
首輪には必ず迷子札をつけておきましょう。
万が一はぐれてしまった時のためにも、迷子札には、
- 飼い主の情報
- ワクチン接種状況
- かかりつけ医
を書いておくことを忘れないでください。
また、避難時に首輪やリードが持ちだせない可能性もあるため、必ず予備分を用意しておきましょう。
- 首輪とリードは防災バックに入れておく
- 首輪には迷子札をつける
口輪(くちわ)
うちの子は人を噛んだり吠えたりしないから必要ないわ♪
災害時はペットも大きなストレスを抱えるので、普段と違う行動をとることが多くあります。
普段口輪を利用しない方も、持ち出し用防災グッズとしてぜひ用意してください。
これは、周囲への配慮だけでなく、ペットを守る為にも必要なのです。
災害時には、道路の上に多くの瓦礫やガラス片が落ちています。
あなたの大事なペットが、それらを誤って口にしてしまうことがあるのです。
普段拾い食いなど一度もしなかったとしても、空腹やストレスから口にしてしまうことは多くあります。
ペットを守るためにも、そばを離れる時は必ず口輪をするようにしてあげてください。
- ストレスから普段と違う行動をとる可能性がある
- 瓦礫やガラス片を口にしないためにも口輪をつける
防災グッズはリュックサックに入れる
防災グッズはリュックサックに入れましょう。
道路には多くの瓦礫が落ちている可能性があります。
小さなお子さまがいる場合は手を繋いだり子どもを抱っこする必要もありますよね。
リュックサックであれば、両手があくので、避難時にも安心です。
高齢者の場合は、キャスターつきのものを選ぶと良いですよ。
- 防水(撥水加工)であること
- 外ポケットがあること
- 自分にあった容量かどうか
また、避難所での生活を想定して、リュックサックのジッパー部分は『南京錠』でカギをかけておきましょう。
悲しい話ですが、避難所での盗難話はよく耳にします。
自分の荷物を守る対策も必要です。
- 防災グッズはリュックサックに入れる
- 高齢者はキャスターつきリュックが良い
- リュックサックは南京錠でカギをかける
避難所生活経験者の声
繰り返しますが、持ち出し用防災グッズは、家の外での避難生活を想定して用意する必要があります。
とはいえ、経験したことがないものを想像するのは難しいですよね。
なので、一部避難所生活を経験した方々の声を紹介しておきます。
- 持ち出し用防災セットは避難所生活経験者の声を元に準備する
まとめ|持ち出し用防災グッズは避難所生活を想定して準備する
ここでは、2度の震災の経験から、本当に必要だと思う防災グッズリストをご紹介しました。
あくまでも、このリストは私個人の考えに基づくものなので、防災セットを準備する際には、必ず『今の日常』をイメージしながら準備してください。
また、避難時には防災セットより何より、自身の命が大切です。
速やかに避難できるよう、コートや長靴など、避難時に必ず必要になるものは、日ごろから玄関に置くようにしてください。
今回ご紹介した防災グッズのうち、 全世帯共通で必要なものを家族4人分全て単品で揃えると、4万円~5万円かかります。
そのため、
市販の防災セットに必要物を追加していく方がコスパが高いです。
下記に、単身者・子どもがいない世帯向け、子どもがいる世帯向け、高齢者世帯向け、ペットがいる世帯向けに分けて、災害時の持ち出し用防災グッズリストをPDFでダウンロードできるよう用意しました。
ぜひ、もしもの時に生き抜くためにも、平常時にしっかりと準備しておきましょう。
\1人分を揃えるなら、断然防災セットがお得/